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今日の本:『PK』(伊坂幸太郎) [本のこと]

随分前に買ってたのに、今になってようやく読みました。
大好きな伊坂さんの本、【PK】。

PK

PK

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/03/08
  • メディア: 単行本


“未来三部作”と銘打たれてる、3つの中篇からなる1冊。
それぞれが独立した話であるけれど、
それぞれが少しずつ繋がっています。
仕掛け、伏線、リンク、、、伊坂さんの得意な技を使いつつも、
そこまでドカンと大きな衝撃やスペクタクルな盛り上がりがあるわけでもなく、
サックリ読めました。

いや、でも、これね、2度繰り返して読むと、
あちらこちらで色んなドミノが倒れてる様が見えてくる話なんだよ、多分。



サッカーのワールドカップ予選の最終局面でのPKに関する謎と、
数年後にそれを調査する依頼を秘書官に出した大臣の話・・・「PK」。

未来に殺人を犯す人物を知らせる予告メールを受け取り、
未来で殺人を犯す前にその人物を始末する青年の話・・・「超人」。

握手した相手から6秒だけ時間を奪える力がある男と、
タイムパラドクスと、過去に送られる(予定)のゴキブリの話・・・「密使」。

ええと、正直いうと、意外と坦々と読み終わってしまったな、
と、感じてしまったのですが、
それぞれが僅かずつ繋がっていて、
あのエピソードがこのエピソードに影響して、
その結果があのシーンの理由になる・・・といつような、
エピソードを時系列にちゃんと並べなおす作業をすれば、
きれいにドミノが倒れて行ってくれるお話なのです。
1度読んだだけで、頭の中にそれが描ける人なら、いいだろうけど、
私は、繰り返し2度読んでようやく、
「ああ~!なるほど~!」と、膝を打つことができました。

そんな、小技を駆使した伊坂作品です。

タイムトラベルで起こるタイムパラドクスの説明部分は、面白かったな。
あと、最後のキーポイントにもなっている、
飛脚の話を例にした、今現在のタイムトラベルで起こるリスクを
更に未来からのタイムトラベルが救う話(←ああ、だめだ端的に説明できない・・)が、
すごくすごく、興味深かったです。

派手な作品じゃないけど、伊坂作品好きには地味に楽しめる作品じゃないかな。






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コメント 2

藍色

わかりにくいんだけど確かに残る、
何とも言いがたい余韻が感じられてよかったです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
by 藍色 (2013-07-05 15:48) 

nanayo

>茜色さん
コメントありがとうございます。
伊坂さんの作品は後味がそれぞれ独特ですよね。
何度か読むと印象が変わったりもする。

by nanayo (2013-07-22 22:54) 

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