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舞台:『悪童』(TEAM NACS) [お芝居・舞台のこと]

TEAM NACSの約3年ぶりの本公演、観に行ってきました。

TEAM NACS
【悪童】

akudou.jpg
2015.7.15(水)19:00~@森ノ宮ピロティホール
2015.8.9(日)14:00~@名古屋市公会堂

行った公演は、2つ。
7/15大阪初日(全公演を通じてのまっさらな初日!)
8/9名古屋楽日(脂ののってきた頃です!)
そして、Liveビューイングを映画館で。
9/6大千秋楽

ファンが待ちに待っていたナックスの公演は、
新しい試みも、今までの「らしさ」も、
色んな意味で彼らの「今」が詰まった
素晴らしく楽しくて、そして最高に面白い舞台でした。



作・演出も含めて、ナックス自ら(脚本は主にリーダーが担うことが多かった)
で作り上げていた今までの本公演のスタイルを破り、
今回は、脚本・演出を外部に任せる初めての試みだったわけだけど、
この外部のお2人の仕事が、実に見事だったことに、まずは拍手したい。
古沢さんの作る緻密なホンと、
マギーさんによる巧みな演出は流石のクオリティで、
しかも、ナックス5人をよく知り尽くして作ってくれているなぁ、
というコトがビシビシ伝わってきた作品でした。

“あてがきではない”ってことだけど“久々に集まった昔の仲間5人”という設定が、
ナックス要素あるじゃん、しかも各キャラがちょっとずつ5人のキャラ要素あるじゃん、
…なんて、最初は思って観ていたのだけど、
でも、ああ、この“あてがき感”は役者の力による部分が大きいんだ、
って気づくのにさほど時間はかからなかった。
脚本や演出を他に任せることでナックス5人は「役者」に徹する事ができた
というのは、こういう意味だったのか、
と心から納得できたんだもの。

しっかり者の部長・紺ちゃん:森崎博之、
クールで口数少ない副部長・巻:安田顕、
子供っぽいチャック:戸次重幸、
お調子者のエロッチ:大泉洋、
真面目で穏やかな西君:音尾琢真、
・・・てな役どころは、割と5人に合ったキャラではあるものの、
内輪ネタもなければ、個人の得意技も一切封印していて、
顔ネタ、脱ぎネタ、残念ネタ、髪型ネタ、魚ネタ、一切なし。
それでもものすごく、一人ずつのキャラが際立っていた。

この「悪童」の脚本は、
例えば他の劇団の役者が、例えばもっと小さな小劇場で演じたり、
例えば別の俳優で、例えば映像作品として作ったりしても、
きっとそれはそれで成り立つものなんだと思うんです。
だけど、『悪童』という作品は、もうまぎれもなくナックスの舞台として
こんなにも高いレベルで堂々と完成してしまっている。
間違いなくTEAM NACSの代表作の一つとして数えらえる
作品になったなと思います。
そんな作品を観られて、ホントに良かったと心から思う、2015年の夏でした。

少しだけ、ざっくりな説明と感想を・・・。


ストーリーは、
廃墟になったかつてのレジャー施設に集まった
中学の同級生である元卓球部の5人によって進められる
ワンシチュエーションの会話劇。(といっていいよね?)
廃墟に立てこもったチャックこと吉村の要求で、
集まった紺ちゃん、巻、エロッチ、西君は、
チャックの希望通り、童心にかえってかつてのように遊びに興じるうちに、
もう一人の仲間だった「とん平」の事を思い出すことになる。。。
卓球部顧問の酷い体罰によって自殺未遂を図り、後転校していったとん平を
追いつめていたのは、実は部員の誰かだったかもしれない・・・と、
空気はただなぬ方向へ向かっていく。
自分の記憶の中から都合よく消していた過去の出来事を、
少しずつ思い出して行く話なのです。

いじめをしていたのは本当は自分だった?
遊びのつもり、ゲームつもり、仲良くつるんでるつもり
だった自分が、ホントは誰かを傷つけていたのだとしたら…?
“ひとたび見る角度を変えれば、くるりと反転する真実”という怖さ。

子供ならではの当時の無邪気さと、子供ならではの残酷さを、
40歳という年齢になって、改めて自分自身に突き付けられたとき、
今の自分のタテマエの姿まで剥がれ落ち、真実の姿が晒されていきます。

笑って見ていたはずの物語が、どんどん黒い方向へ進んで行くにつれて、
「これは割と深刻に真面目に見なければ・・・」と
居住まいを正さして観なきゃいけないかも、と思わされるのです。

この、物語の中の割と「黒い」部分のパートは、
観ていてゾワゾワくるものの、
その反面、舞台の見どころだったりもするのですよね、実は。
暴力的な面を見せるヤスケンと洋ちゃんとか、
空虚な日常を省みるモリの独白部分とか、
重ちゃんの嘆きとか、
琢ちゃんからみんなへの糾弾や絶叫とか、
人間の裏の顔、底の部分が露わになる部分は、
手に汗握りながら引き込まれて見入ってしまいました。


でも・・・・、そんな深刻なままで終わらないのが
この舞台の良いところ!!!
そして、醍醐味!!!

あの真剣なシーンは何だったの!!!!????
と、つっこみたくなるくらいの
「暗」から「明」への見事な切り替わり、
まさに、「見る角度を変えれば反転する真実」が、
もう一回用意されているのですよね(笑)

「忘れてたことでも、一度思い出すと、ズルズルと繋がって色々思い出してくる」
というエロッチ(洋ちゃん)のセリフをきっかけに、
その記憶が、パズルのピースがハマるように、
真実を導き出していくシーンは、とにかくとても気持ち良かった。
「虐めを苦にした自殺未遂」だったと思われていた出来事が、
たんなる「のぞき失敗」だったって!!!(笑)
導き出された「真実」のバカバカしさッたら、最高だったよ。

さすが古沢さんだわ!と思わせるような、
一転二転する小気味よいストーリー展開は流石だし、
その「明」と「暗」を、それぞれの重みと軽さで
絶妙に演じるナックス5人も流石です。

「悪童」という言葉が、それぞれのシーンごとに、
こんなにも印象が変わっていくことの面白さったらなかった。
この舞台タイトルにもホントに深さを感じました。


こんなにも、
本も、演出も、役者も全部良かったと思える舞台なんて、そうそうないもの。
ほんと、このお芝居を観られたことに感謝。


おまけで追記:
観に行った公演のカーテンコールでのメンバーの一言挨拶をメモ。。。

大阪初日公演:
(とにかくツアーを通しての初日ということで、
会場の盛り上がりが半端なかった公演でした。
OPのタイトル映像と音楽に載せて各メンバーがポージングするシーンでは、
手拍子と大歓声と大拍手が巻き起こってたものね。)

一言挨拶:
【琢】悪童ナンバー5、音尾琢磨です。
 大阪で初日を迎えて嬉しい。
 帰ったらぜひゴーストバスターズをみてシガニー・ウィーバーのちょっとHなシーンを
 探してみてくださいね。

【洋】あなたの大泉洋です。
 大阪の皆さんは盛り上がりすぎ。OPであんなことになるなんて思わなかったですよ。
 予期してないところで笑いがくるから次に言うセリフがかぶって言いずらい!
 我々浮足立ってました。
 音尾君が言うように、ゴーストバスターズを見るのではなく、
 急いで帰って「ほんまでっかTV」を観なさいね。(この日はナックス出演の回の放送日
 だったんですよね。)

【重】何を喋ろうか考えたけど、何にも思いつかなかった!noプラン!
(客席の「えーーー」声にも)無視!(と、一蹴していたシゲちゃんでした。)

【顕】ボソボソボソ・・・・・・(と、最初全く何言ってるかわからない声で呟き
 それで終わりにしてしまおうとした顕さんにブーイング(笑))
 大阪に来て、お店でファンに声をかけられたけど、上手く反応できなかったので、
 明日からは満面の笑みで返せるように頑張ります。
(と心にもない決意を誓う顕さんでした。)

【森】ナイスピロティ!!おまえたちの熱いピロティうけとったぜ!
(と、ピロティホールでのお気に入りのセリフを叫んでいたリーダーでした。)


ーーー
名古屋楽日:
 (昭和5件に建設されたという歴史的建物でもある名古屋市公会堂での公演は、
 とにかく冷房を入れた館内もけっこう暑い、と言う話を聞いてから臨みましたが、
 いやぁ、お天気も、会場も、舞台も、色んな意味でアツい公演デシタね。)

一言挨拶
【琢】今日の公演は、妙にオッサンが多いですね、特にこの辺(自分の前のエリアを指して)。
 嬉しいです!(と言ったあと、定番の)ゴーストバスターズをぜひ帰ってから見てね。(と。)

【洋】名古屋は知り合いのディレクターの実家があるせいか、
 水曜どうでしょうのステッカーを貼った車がやたらと多いです。
 よく見るのは「シカでした」てやつですが、前に自分の前を走る車に
 「大泉さん激突」というステッカーが貼ってて、「この車にだけは当てられない!」と
 緊張したなーー。(と、一通り話した後...)
 近いうちにまたその旅に出るかもしれません。(なんて、どうでしょうの次回を匂わせる
 言葉なんかもチラリと出しておりました。)
 ※そういえば、その知り合いのディレクター=藤やんのかあちゃん(お母様)、
 ロビーのお花だけじゃなくて、ご本人もいらしてたよ、この日。

【重】巷ではブラックリストと呼ばれています。
(ホンマでっかTVで重ちゃんが言われていた ヤツですね。)
 こんな暑い中ありがとう。当日券で外に並んでくれたのも暑かったでしょう?
 次回名古屋であるときはそういう面も考慮して行きたいと思います。
(・・・と、お客さんの環境に気を配るシゲちゃんでした。)

【顕】公演前位に、3階のロビーでストレッチしてたら
4階では違う催しをやってたみたいで子供たちの声が聞こえてましたねー。
(なんて話を訥々と。。。)

【森】音尾の方だけじゃなくて、こっち側のエリアもオッサンが多いんだよね。
 多分、名古屋の女性が「ナックス観に行こうよ」と男性を連れてきてくれたんじゃないかな
 と思うんです。そうやって、次はお子さんを連れてくるなって、代々で見に来てくれうように
 なれば嬉しいな。(と、話ていて、「何歳まで生きるつもりよ!?」とメンバーから
 突っ込まれていました。)
 みんなの温かい声援を「シロノワール」と名付けたい!(との一言もあり。)

ーーーー
大千秋楽:(Liveビューイング)
(全国の映画館でのLiveビューイングだし、大千秋楽出し、とううことで
 カーテンコールが40分くらいあったんじゃないかしら!大サービスでしたね。)

一言挨拶:
【琢】終わってホッとしました。
 思い出深いのは、新潟公演です。乗ったタクシーの運転手さんがファンの人で、
「ミスチルもこないだ5万人読んだから、ナックスもまた来てくださいね!でも
 僕が知り合った有名人は皆亡くなられてるんですよね・・・。」と言ってくれた(笑)ことです。

【洋】悪童ツアーが終わったので、徹さんそろそろ希の元へ戻っていくんじゃないですかね~。
(※徹さん=洋ちゃんが演ってる朝ドラの主人公のお父さん。只今ドラマ中で失踪中です。)
 ツアーで思い出深いのは、福岡公演でリーダーとうどんを食べに行った時の話。
 大人気店だし時間もないしで、劇場入りにギリギリだったのにも関わらず、
 リーダーが熱いうどん頼みやがって、ファンも何人か見てる店で、「熱い!熱い!」いいながら
 大急ぎで食べてた事件が恥ずかしかったわーーー。
 あと、一個だけ言いたいことがあります。
 この舞台の最後のエンディング曲は左とん平さんの曲なんですよー。

【重】毎回大泉の次に話すのは嫌だなぁ、でも負けないぞ!
 今年はこの「悪童」で3つ目の芝居で、今日のステージで125ステージ目です。
 皆さんのおかげです。みんなに保護されて生きている戸次です!

【顕】毎日同じルーティーンで舞台に通っていると、時々夢じゃないかなって思うんです。
 今日の最終日ももしかして夢で、実はまだ終わってないのかも・・・。
 ツアーでの思い出は、名古屋で差し歯が抜けたことです。ステージ上で抜けなくて
 良かったです。

【森】″抜けた抜けた”という話をする安田の話を聴いて傷ついてます。
 ところで、ここで子の舞台で一番お世話になった2人、
 マギーさんと古沢さんを紹介します!

・・・と、ここで二人が登場。
【古沢さん】 ナックスナンバー6。古沢です。
 初日ぶりに見ましたが、大泉さんの中尾彬の真似がレベルアップしてました。
 ナックスファンを失望させないように頑張りました。

【マギーさん】6人目のナックスマギーです。
 楽日を終えて、ようやく6人目のナックスになれた気がします。
 でも、6人目のナックス・・・それは全国にいるナックスファンだよ。
 6人目のナックスは、あなたたちです。
 (「なんだか上手いこと言ってみるのやめてください」とナックス5人から
 苦笑されていましたね(笑))

そして、来年はナックス5人で全国を回るナックス20周年記念のツアーも
この日に発表されました。
「まだ内容は何も決まっていません!」とのことですが、
楽しみにしたいな♪

ナックス大好きです。

 


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